ソーセージ、チーズ、スイーツとグルメ三昧! スローフード発祥の地イタリア・ピエモンテ州ブラのおすすめ旅行ポイントって?

ヨーロッパ、イタリアの小さな田舎町ブラは、世界中に普及した食文化活動「スローフード(slow food)」誕生の地。スローフードとは、ファストフードに対立して食材の地産地消や、伝統食材の保存と継承などを軸にした活動のこと。ブラにはスローフード協会本部があり、未来に残したい生産物やごく僅かな生産者しか残っていない生産物を存続させる活動を推進しています。そんなスローフード発祥の地ブラにも、街の人たちがこぞって自慢する名産品があります。新鮮な素材をナチュラルな製法で手作りする、抜群に美味しい食材…。ブラを訪れると、イタリアの食文化の一面を垣間見ることができるかもしれません。

生で食べられる究極のサルシッチャ

本来豚肉で作られ、グリルや煮込み、パスタのソースなどでいただくソーセージのサルシッチャ。ブラでは新鮮な牛肉で作られるため、生でいただくことができます。かつて王国だった時代に、ブラの食肉業者だけがイタリアの中で唯一ソーセージに牛肉を使うことが許されていたのだとか。だから、ブラの伝統的な名産品であるサルシッチャは熟成されることなく、いつでもフレッシュな状態で作られ、年中生でいただくことができます。その味たるや、生肉の甘みや旨みが凝縮され、舌の上でとろけていきます。


ブラの名を冠する絶品チーズに舌鼓

ブラでは隔年秋に世界中からチーズが一堂に集まるチーズ祭りが開催され、美食家や観光客で賑わいを見せます。そのせいか、ブラのチーズは絶品! なかでも、ブラという街の名前を冠した「ブラ・テネーロ」(牛の生乳を原料に最低45日以上熟成したもの)はじめ、滅びつつあったチーズを口伝えから復刻させた「ブラチュック(酔っぱらったブラのチーズという意)」(一旦出来上がったチーズをブドウの搾りかすと共に約15ヵ月間再発酵させたもの)など、この土地ならではのチーズも豊富。ブラの街中にある「ジョリート」は、一家でチーズの製造から販売まで行う地元で人気のチーズ屋さん。味見しながらお好みのチーズを購入できます。


老舗パスティッチェリアで甘いひと時

ブラの歴史中心地区の一角に絶えず地元の人たちが集っているのは、1838年創業の由緒ある歴史的なカフェ・パスティッチェリア「コンヴェルソ」。昔ながらの製法で伝統を重んじた格式あるお菓子を作り続けています。貴族の人達にも食べやすいようにと考案された一口タイプのお菓子やマロングラッセ、タルトなどがショーケースを飾り、絶えず作りたてのドルチェが並びます。一杯のコーヒーと共に甘いドルチェはいかが?

文/和田亜木


和多亜希/フリーライター
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和多亜希/フリーライター
神戸在住のフリーライター。出版社勤務の経験を生かし、衣・食・住はじめ、美容や旅など全方位的にアンテナを張り、関西の旬の情報をキャッチ。特にスイーツネタが得意。
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