じゅわっと旨味が染み出す! 秋なすが主役の簡単春巻きレシピ

こんにちは。お料理担当の坂本ちなみです。ちょうど9月のこの時季になると無性に食べたくなる食材があります。そう、それはなすです!  昼間は気温がぐんと上昇、そうかと思えば朝晩は羽織るものが必要になったり。この自然が織りなす寒暖差により旨味がぎゅっと凝縮される秋なすの食べ頃がやってきました。
今回は、いつもの焼きなすにちょっと手を加えるだけで驚くほど美味しくなる、とっておきのレシピをご紹介します。

旬の秋なすをもっt美味しく!

なすは表面に艶があり瑞々しく、ヘタがピンと張っているものを選んでください。洗って水気を拭き取ったらヘタにくるりと包丁を入れて、おかっぱ頭のような形にします。少し深めに包丁を入れておくと、焼いたあと皮が剥きやすくなります。

1. 200℃のオーブン(上段)で20〜25分ほど焼きます。

なすをオーブンにセットしたら、霧吹きでオーブン内全体に水分を補います。そうすることにより、急な温度差を避けて中心までじんわりと熱が加わります。なすの大きさにより焼き時間が異なりますので、竹串で火の通りを確かめながら調整してみてくださいね。

直火で焼かれても大丈夫ですが、いろいろと試したなかでは全体にじっくり包み込むように火が回るオーブン焼きが最適に感じました。外はパリッと、中はなすの旨味を封じこめるように思います。ちなみに、グリル焼きは直火焼きに近く、素材に直接火がかかるため焼きむらが出てきたり裏返す必要があります。

長なすも同様にオーブンで焼くとほどよくしっとりして、なす本来の優しい味を楽しめます。

また、オーブンで焼くと皮が剥きやすくなるという利点もあります。じっくり焼くことにより皮と身の隙間にできる細かいシワが、まんべんなく空気を含むことによりバナナのように剥けやすくなります。

2. つるんと皮を剥いたあとは、お出汁で作った調味液に30分程度つけておき、そのあと約10cm幅にカットしたものを細長く割いておきます。

*調味液 (材料)
出汁   300ml
しょうゆ 大さじ2
みりん  大さじ2

3. 春巻きの皮に、2.と適当な大きさにカットした具材をおき、その上に海苔の佃煮をのせて包んでいきます。包む際は、巻き終わりが剥がれないよう糊付けしてくださいね。

糊付けは小麦粉を水で溶いたものを使うと剥がれません。巻いたあと時間が経つと具材から出る水分を皮が吸い込んで柔らかくなり、パリッと揚がりません。巻いたあとすぐに揚げるとサクッとした食感が味わえます。
また、今回、焼きなす以外に使った具材は、ちくわ、ニラ、えのき茸の3種類です。ちくわを加えることにより旨味がさらに加わりますよ。

4. 170℃の油でキツネ色に揚げていきます。食べやすいよう3等分にしてお皿に盛りつければ出来上がり。

出汁に浸したなすと海苔の佃煮が絶妙にかけ合わさり、美味しい一品になりました。カットした断面にこの料理のもうひとつの良さが詰まっています。それは、畑で育った「なす」、海の幸の「佃煮とちくわ」、山の恵み「えのき茸」が丸く収っているところ。食べると広がるそれぞれの持ち味、堪能してみてくださいね!

写真・文/坂本ちなみ


坂本ちなみ/料理研究家、フードライター
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坂本ちなみ/料理研究家、フードライター
フードライター。旬野菜を使ったレシピ考案。野菜好きが高じて庭に畑を作る。野菜のお世話をしながら日々作っている料理をインスタグラムにて配信中。 著書「野菜のごちそう弁当」インスタグラムアカウント名@chinamisakamoto
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