「流せるひと」がモテる理由とは? スタイリスト青木貴子がナビ

さらさらと流れる、良い響きですよね。想像するのは清流、清らかな⽔の流れ。きれいな⽔がすっと流れていく様。引っ掛かりがないというか、滞ってない感じ。この清流という⾔葉は川の⽔の流れだけではなく、⼼がきれいなひとのことも指します。「流れる」ことと「きれいなこと」には共通項がある。「流れ」には「素敵」のヒントがありそうです!

『⽔に流す』ということ

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「流す」と聞いて思い浮かぶ⾔葉に『⽔に流す』というのがあります。何か問題が起こった時、それに対してのわだかまりを溶かして⼼の整理をつける時に「このことは⽔に流そう!」なんて思ったり⾔ったりしますよね。もともとは“すべてのけがれや邪⼼邪悪を川などで清めて流すことを禊(みそぎ)”として古来から⾏っていたことに由来します。きれいな⽔が潤沢にある豊かな⼟壌で、美しい⽔の流れがある⽇本ならではの考え⽅(乾いた⼟地で⽔が貴重な国だったら、この発想は⽣まれない)ですよね! 清流に⾝を浸すことによって、⾝体に付いた罪やけがれを取り去ることを禊と⾔います。そもそも禊の語源は「⾝すすぎ」や「⽔すすぎ」と⾔われていますが、罪やけがれを⾝体から取り去る「⾝削ぎ」という説も。どっちも「みそぎ」という⾔葉に繋がっている、両⽅の意味がありそうですよね(普段、何気なしに使っている禊という⾔葉、語源を知るのって意味がより飲み込めて⾯⽩いなぁといつも思います)。ちなみに神社にお参りする時に、参拝する前に⼿を洗う「⼿⽔(ちょうず、てみず)」は禊の簡略化した形式なのだそう。

「流して」得られる“清々しさ”

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誰かと⾔い合ってしまった、何か嫌な⽬に合わされた、⽇常的にあることですよね、嫌だけど。治まらない気持ちもがもやもや。とくに⾃分的に納得が⾏かない場合、あるあるあります。でもこだわっている限りはもやもやから解放されません。いつまでも⼼の中に気持ち悪い想いを溜めないで、思い切ってえいやっと⼼の中で禊いで(=⽔に流して)しまった⽅が、精神的にスッキリします!
スッキリと⼼が晴れているひとは⾒ていて清々しいもの。「清が」は「過ぎる」という意味といわれてるけど、過ぎるためには「流れ」で勢いをつけることが⼤切。きっとこの清々しいという⾔葉も「流れている」とつながっている考え⽅なんでしょうね。
何かあったら『⽔に流す』! いつまでも曇った顔をしていたら魅⼒的なひとにはなれません! 嫌なことは積極的に⽔に流してスッキリ清々しい美しさを得ましょう。さっぱりと⽔に流せる⼈っておおらかでたおやかでカラッとしていて素敵です!

気の流れを良くする

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「流れ」というキーワードで、もうひとつよく聞くのが「気の流れ」。「気」とはエネルギーの概念。元気、病気、気⼒など気がつく⾔葉は本当にすごく多い。そのことからも「気」がとても⼤切で、それこそ“気分に関わるもの”ということがよくわかります。気が流れている状態は誰だって気持ちが良いものです。健康な⾝体を保つには気の流れを良くすることが必須。簡単なことだけれど関節の曲げ伸ばし、ストレッチなどが有効だそう。簡単だから習慣的にやりたいですよね。仕事中とか、集中⼒切れた時に“気を取り直す”ためにも良さそう(笑)。
そして家の気の流れを良くすると開運につながるとも聞きます。これに関しては常に家をきれいにしていることが⼤切だとか。あとは家中の窓を毎⽇10分でもいいから全部開けて換気すること。うーん、確かにきれいなところに⾝を置くとリラックスできるもんね、穏やかないい⼈になれそうだ。掃除は仕事をしていると毎⽇しっかり!なんてできないけど、窓を開けることなら朝起きて出勤するまでにささっとできる。家の気の流れが良くなる習慣もぜひとも⾝に付けたい!

「流す」「流れる」、⽔の⼤切さ

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⾝体の代謝を良くすることも元気やきれいにつながります。ここで再びクローズアップされるのが「⽔」。⾎液やリンパの流れが滞ると体調不良、肌荒れ、気分の落ち込みが誘発されます。これを解消するのがやっぱり「⽔」!!なんです。⽔を飲むと⾎の流れが良くなって、栄養素や酸素が⾏き渡りさまざまな不調が解消されていい状態に整います。⾝体の中を『⽔で流す』ことが重要なんですね。腸内環境も良くなって毒素排出、デトックス効果が望めます。また⽔分をちゃんと摂ると脳の活性化にもつながって、気分が上がる、ストレス軽減、疲労回復。⽔で流すってすごい! 
成⼈⼈体の60〜65パーセントは⽔でできているっていわれているけど、意識して飲まないと⽔分不⾜になっちゃいます。⽔をあまり飲まないひとは飲んでるひとに⽐べてパフォーマンスも美容⾯でのクオリティも落ちちゃうからご⽤⼼。気持ちの安定も⾝体をベストな状態に保つにも「⽔」で「流す」がポイント。流すことを⾃発的に意識的に取り⼊れる、「流せる」ひとになって気分良くいまその瞬間を楽しみましょう。

文/青木貴子


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。
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