心の傷、そのままにしていませんか?

人間生きていれば、悲しいことや辛いことに出合うもの。でも心の傷を負ったとき、傷口をふさがずにほったらかしにしていませんか? 
実はそれ、思ったより危険なことかもしれません。

今回ご紹介するのは、心理学者でセラピストのガイ・ウィンチのスピーチです。彼はスピーチのはじめに、こんな疑問を投げかけます。

なぜ身体の健康をこんなに重視するのに、心の健康はそうしないのでしょうか?(中略)「ああ、落ち込んでるの? 気にするな。そんなの気の持ちようさ」脚を骨折した人に そんなこと言いますか? 「ああ、歩いてみろよ 。そんなの脚の持ちようさ」

ウィンチは、わたしたちが心の健康を軽視していることに警鐘を鳴らします。心の傷は、わたしたちの健康や人生に大きな影響を与えるからです。

成功も遠ざけてしまう心の傷

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たとえば孤独だと感じること。孤独感は高血圧や高コレステロールを引き起こし、免疫系の機能を抑制するといいます。ウィンチ曰く、慢性的な孤独感は、早期死亡の可能性を14%も高めるとも。

失敗も同じく影響を与えます。失敗したあとの心を放っておくと、心が「うまくいかない」ことを覚えてしまうそう。すると本来の実力を発揮できず、本当はできるはずでもすぐにあきらめたり、そもそも挑戦することを拒む原因になるのです。

ではどうやって心の衛生を取り戻せばいいのか? ウィンチは不健康な心の「クセ」を直すことが大切だといいます。

たとえば嫌なことを反芻するクセ。誰かと口論したり、失敗したり、怒られらた場面を何度も頭の中で思い出してしまうことはありませんか? しかし嫌な場面を反芻することで長時間ネガティブな気持ちにとらわれ、さらにそれが重要なことだと頭に植え付けてしまう危険があります。

負の感情を抜けるカギは「2分間」

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嫌なことを思い出しそうになったときに効果的なのは、「2分間でもいいから気を紛らわすこと」だとウィンチは言います。不安やネガティブ思考にとらわれたときは、「2分間だけでもいいから」ほかのことに集中しましょう。すると、反芻の衝動から解放されるのだそう。

「ネガティブな思考と対決することによって、あなたは心の傷を癒やせるだけでなく、感情の抵抗力を身につけ成長できるのです」とウィンチは言います。何か嫌なことを思い出しそうになったら、2分間だけ別のことに集中してみてください。その小さな心がけで、人生が変わるかもしれません。

文/タカハシアスカ


タカハシアスカ/ライター
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タカハシアスカ/ライター
ヨーロッパ在住ライター&時間を見つけてはふらっと旅に出るウィークエンドトラベラー。 長期の海外経験で培った感覚で、アラサー女性に刺さるものをピックアップ。 日々ユニークなものを求めて、ヨーロッパ各国をうろうろしています。
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