齋藤 薫の美脳格言「久しぶりの外出、何を着ればいいか問題を問う」

キレイになるためには外側からのケアだけではなく、気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。
美容業界でも絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。  

久しぶりの外出、一体何を着ていいかわからない。
その理由にこそ、オシャレの本質!

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自粛生活の中で、久しぶりに外出しようとした時、何を着ていいかわからなくなっている自分に気づいた。思えば今年は春の間、よそ行きの服をほとんど着ていない。春がごっそり消えていて、季節は既に初夏。何だか浦島太郎になったように、時間の感覚が失われているのだ。着るための時間軸がズレてしまっているのである。

じゃあ去年の今頃は何を着ていた? それもすっかり忘れているが、実のところ、去年の服を思い出せないのは毎年のこと。つまり今年は今年、あくまで今年の気分で服を選ぶから、去年の履歴はもう意味がない。要はその“今の気分”が自分の中で育っていないからこそ、何を着るべきかが見えなくなっているのだ。

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その“今の気分”を生んでいるのは言うまでもなく、街の空気。トレンドを追いかけなくても、賑やかな街に出かけていくだけで、何となくでも“今年ふう”という空気を吸い込んでいて、それがいつの間にか服を着るための下敷きになっている。きっと、季節の変わり目あたりは、みんな今年何を着るべきか?を無意識にでも考えながら街を歩いているのだろう。

もちろん雑誌も教えてくれる。でも雑誌が教えるトレンドを、街やショップで実際見かけることが重要。知らないうちに今年ふうのセンスが身に付く鍵なのだ。だからやっぱりセンスは街で身に付けるもの。トレンドは街で吸い込むもの。

やっぱりオシャレな街にいっぱい出かけなければオシャレになれない。それを思い知らされている今日この頃なのである。

文/齋藤 薫

齋藤薫/美容ジャーナリスト
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齋藤薫/美容ジャーナリスト
雑誌編集者を経て美容ジャーナリストに。説得力のあるコメントには、美容業界だけでなくマスコミ業界全般にファンが多数。
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