リアルに役立つ春コートの選び方~スタイリスト青木貴子のモノ語り

ファッションのみならず、食やインテリアまで、自身のこだわりに叶ったモノに囲まれた心地よい暮らしを楽しむ、スタイリスト青木貴子さんの連載「おしゃれを彩るモノ語り」。選んだひとつひとつのアイテムに、特別な想いがあるそう。 青木さん自身のスタイルを構築している要素 = 身のまわりのモノについて、 お気に入りの理由、そのアイテムの魅力や背景、使い心地や着心地、 どんな時間をそのモノと共有してきたのか・・・・など、大切なモノたちにまつわる物語を綴っていただきます。
今回は、青木さんお気に入りの魅力的な春コートについて。(編集部)

寒さと暖かさが混在する季節に着るコート

極寒の気温が少し緩み始めて、何となく春に近づいてる?という今日この頃。
三寒四温を繰り返し、季節は確実に移り変わって来ています。
今回のモノ語りはこんな季節の変わり目に大活躍している『春コート』です!

日を追うごとに陽の光の強さが増して来て、それに伴って気温も上昇!  さてそろそろ装いも春物にチェンジしなくっちゃ‼︎と、意気込んだ途端にすっごーく寒くなったり、2月後半から4月くらいにかけての気温は本当に読めない‼︎
実際の温度うんぬんで服を選ぶというよりも、光の感じが春めいてくると見た目重視、何となぁーく重い素材の服が着づらくなります。

しかし寒くても薄着でやせ我慢、なんて事は寒がりの私にはとてもとても出来ません。そこで活躍するのが明るめの色調のコート! 毎シーズン大活躍するのが、こちらの2枚のコートです。

ひとつめは、毎年袖を通す度に「買って良かった!」を実感するライトグレーのダブルフェイスカシミアコート。こちらはセリーヌのもの。

このコートの秀逸ポイントは春の日差しの中でもどんより見えたりしない明るい色味。ほんわりしっかり保温力があり、ちゃんと防寒に優れたコートなのに綺麗な明るいグレーだからぜんぜん重く見えないんです!
だから春めく光の下でも“季節取り”(という言葉があるかどうかはわかりませんが、ニュアンスは伝わりますよね、笑)が下手なひとに見えない。こことっても重要です!

重く見えない理由はもうひとつ、そのシルエットにもあります。ボタンレスのオーバーサイズ、だからふわっと軽やかに見えるのです。

そう、春に着られる防寒(にもなる)コートの条件は ①明るいキレイ色 ⓶軽やかなシルエット ③保温力のある薄手素材。この3つの条件を満たしていれば、冬も春先も大活躍間違いなし!なのです。

ふたつめはこれまた色味と素材感が春らしく、気温が上がり始めたら着用頻度が上がる一枚。
70年代のレディライクな雰囲気のコートはちょっと意外なヴェルサーチのもの。こちらはセリーヌ同様明るい色だから春陽に似合うというのもあるのですが、何と言ってもこのコートのキモは大胆な柄ゆき。ちょっとレトロサイケな柄(でもカラーコンビネーションはとっても上品!)に心が弾みます。

そんなウキウキさせてくれる要素も春コートには必要なんじゃないかと思います。春の気分にとてもフイットするから、春の心地良さがさらにアップして感じられ、重い冬から解放されたという気持ちが服を通してさらに高まります。
春はコートのみならず、やっぱりキレイな色を着ているひとが素敵に映ります!


あなたは春用のコートを持っていますか?  日中はポカポカだけれど陽が落ちると急に寒さが襲ってきます。日差しが強くなってからも、コートが手放せない季節って実は意外と長いもの。だからこそ、春コートは必需品なんです。
もしも持っていないのなら、一枚新調することを心からお勧めします‼︎  季節の変わり目のおしゃれを、寒い思いをせずに楽しめますよ。

文/青木貴子
撮影/植一浩


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。
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