おしゃれプロが語る「秋冬コーデに必要なのは、こんなバッグ!」

 ファッションのみならず、食やインテリアまで、自身のこだわりに叶ったモノに囲まれた心地よい暮らしを楽しむ、スタイリスト青木貴子さんの連載「おしゃれを彩るモノ語り」。 青木さん自身のスタイルを構築している要素 = 身のまわりのモノたちについて、 お気に入りの理由、そのアイテムの魅力や背景、使い心地や着心地、 どんな時間をそのモノと共有してきたのか・・・など、大切なモノたちにまつわる物語を綴っていただきます。 今回は、秋の訪れとともに出番が多くなる「秋冬素材のバッグ」にまつわるストーリーです。(編集部)   

お洒落を盛り立てる季節限定バッグに注目!

ついこの間まで蒸し蒸しと暑かった東京。先週くらいから一気に気温が下がり秋めいてきました。とはいえ、まだ日中は暑かったりという乱高下な気候。街では裸足にパンプスや綿素材を着ているひともちらほら見かけます。しかし暦は10月もなんと残りわずか!装いはしっかりと秋仕様にチェンジしたいところです。

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昼間は暑かったりするのでいきなりウールを着る気分じゃない。そんな半端な季節に秋気分なお洒落を楽しみたいのなら、オススメは秋冬限定のファッション小物をコーディネートに取り入れること。服装は軽めの素材でも足元はブーツ、なんていう装いが今の季節にしっくりくるし、ちゃんとお洒落に気を遣っているように見えます。

季節が変わった!を実感させる小物の筆頭はブーツですが、秋冬を感じさせるファッション小物として私が愛用しているのがご覧に入れたバッグたち。2つはスウェード、1つはジャージーです。
見た目の判断ですが、春夏シーズンだとちょっぴり重く見えてしまうので、使用せず。このバッグがしっくりくるのはやっぱり秋冬。このコ達を持って出るようになると季節の移り変わりを実感するくらい、厳格に使う季節限定の衣替えアイテム。私的ファッション風物詩です(笑)。

1つ目のシャネルのキルティングバッグは適度な大きさ(A4ラクラク入ります!)とジャージーのカジュアルさが気に入っています。
ジャージーバッグでも、もっと端正な綺麗なものもありますが、このバッグはキルティングの膨れっぷりが大きく(うまく言えないけど中綿が多い感じ)、モコモコほっこり見えるので枕みたいだねってよく言われます。
実際、ロケバスでの長距離移動ロケでは重宝しています。このキルティングのボリューム感とチャコールグレーという色味がこれからの季節の装いにとっても合います。

2つ目の赤いスウェードのバッグはロジェ ヴィヴィエのもの。これは色味と形とすべてに一目惚れした超お気に入りの秋冬バッグです。なんでしょ、絶妙のくたっと感が醸すこなれたフォルムと真っ赤ではないニュアンスある赤が好きな理由。
私は基本ベーシックカラーを着ることが多いので、この赤のバッグはそんな装いにアクセントをつけてくれるスパイスアイテムです。ダークな冬の街にぽっと赤、とても映えます。
赤いバッグは黒、ネイビー、グレー、茶、どの服の色とも合う。意外とオールマイティに使えるので持っていると便利。
赤はパキッとしがちなので表革よりちょっとソフトに見えるスウェードやヌバック素材がオススメです!

3つ目のダークブラウンのスウェードバッグは家庭内ヴィンテージ、母から譲り受けた年代物です。たぶん4、50年経ってます。
インパクトのあるゴールドのグッチロゴが時代を超えて今なお新しく見える!グッドデザインは時空を超えるんだなぁと感心させられる私的お宝バッグです。
これも持つのはいつも秋以降の季節だけ。ロゴの金具はボリュームコートにも負けない存在感を放ち、バッグがアクセサリー的な役目を果たします。そこに目が行くので、キュッとメリハリのついたスタイリングが出来上がります。少し派手目なバッグは重くなりがちな冬の装いに抜け感を作ってくれます。小物なら派手なものでも取り入れやすいので、そんな視点でバッグを選んでみるのもいいかもしれません。


季節を感じられる衣替え小物について書きましたが、書いていてあらためてわかったことが! 素材が秋冬向きというのは大前提なのですが、どれもそれぞれ個性と存在感があるモノ達だったことが判明‼︎ 冬物衣類のボリュームに負けない何かを持っているバッグが冬のお洒落を盛り立てるんだなぁという結論に達しました。書いてみて良かった(笑)、冬のお洒落のセオリーがひとつ見つかりました。

文/青木貴子
撮影/植一浩


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。
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