お仕事バッグは、機能的だけどクセも必要!~スタイリスト青木貴子のモノ語り

ファッションのみならず、食やインテリアまで、自身のこだわりに叶ったモノに囲まれた心地よい暮らしを楽しむ、スタイリスト青木貴子さんの連載「おしゃれを彩るモノ語り」。選んだひとつひとつのアイテムに、特別な想いがあるそう。 青木さん自身のスタイルを構築している要素 = 身のまわりのモノについて、 お気に入りの理由、そのアイテムの魅力や背景、使い心地や着心地、 どんな時間をそのモノと共有してきたのか・・・・など、大切なモノたちにまつわる物語を綴っていただきます。
今回は、青木さんらしい“お仕事バッグ”の選択基準について。(編集部)

やる気を刺激するモノを探し出す!

4月は新年度が始まる月。だから何となく、気持ちを新たに(二度とフレッシュな新社会人になれるわけじゃないから、笑)、そしていつもの自分にちょっと活を入れるために毎年新しい仕事道具を新調しています。

何を買うかはその年によってまったく違っていて、時計だったり、パソコンだったり、ときには小さなメモパッドだったり実にさまざま。その購入基準は“仕事へのモチベーションを上げてくれるもの”で、かつ “これ欲しい!というテンションになったもの”。

そんななか、お気に入りを見つけにくいのが、意外かもしれないけれどお仕事バッグ。まぁまず仕事柄書類を持ち歩くことが多いので、しっかりA4が入るモノというのは条件に入ってくる。かつ職業柄、やっぱり自分の考えるオシャレなレベルに達しているモノでないといけないという気がしている。そのふたつをちゃんとクリアし、私の購入欲を触発してくれるバッグというものにはなかなか出合えないのが実情。

写真のふたつのバッグは見事にその基準を越え、購入したのは結構前だけれど、私の仕事に今でもハリと活力を与えてくれている存在。

ひとつめはシャネルの見目利発そうなお仕事バッグ。このバッグの凄いところは仕切りが何しろ多いこと。マチも広く、十分にお仕事道具が入る。さらに購入を後押ししたのが、シャネルでありながら華美なエレガント性よりもひたすら機能性を追求したところ。そこにグッときました!

シャネルなのに清楚な印象というのは面白いし、カンバセーションピースにもなってくれるという予感がありました。それは見事的中。たくさんのひとからその意外性についてが話題にのぼりました。

しばらく定番的に店頭にあったから、たぶん今も購入可能なのではないかと思います。バックルがゴールドのものもあり、レザーの色違いも何色かありました。

お次はルイ・ヴィトンの書類ケース。こちらもひと目惚れアイテム。やはりヴィトンのモノグラムは永遠のオシャレシンボル。私はモノグラムをさりげなくカッコよく持てたらお洒落上級者なんじゃないかと思っています。

先ほどのシャネル同様、モノグラム柄で真面目顔の書類ケースという、ある意味ギャップがウケるのではないかと思いその線狙いで(もちろん、ウケだけを狙ったわけではなくオシャレと思って)購入を即決。これまた狙い通りに持っていると「モノグラムでこんなのあったんだ⁉︎」と興味を持たれることが多々、なかには同じものを買ったひともいました。

モノグラムはそのもの自体に主張があるので逆にかえっていろいろな服にコーディネートしやすいのが特徴です。

ベーシックなジャケットスタイルも、これを持っだけで遊び心ある着こなしになります。オンスタイルのスパイスとしてとても重宝しています。

こうしてあらためて考えてみると、私のお仕事バッグのセレクト基準は書類が入る大きさで、デザインや雰囲気にギャップのある“カンバセーションピースになるもの”ですね。

意外性があると持っていて楽しくなるし、そこが飽きないポイント!なのかもしれません。

文/青木貴子
撮影/植一浩


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。
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