“自分”を語るジュエリーを!~スタイリスト青木貴子のモノ語り

ファッションのみならず、食やインテリアまで、自身のこだわりに叶ったモノに囲まれた心地よい暮らしを楽しむ、スタイリスト青木貴子さんの連載「おしゃれを彩るモノ語り」。選んだひとつひとつのアイテムに、特別な想いがあるそう。 青木さん自身のスタイルを構築している要素 = 身のまわりのモノについて、 お気に入りの理由、そのアイテムの魅力や背景、使い心地や着心地、 どんな時間をそのモノと共有してきたのか・・・・など、大切なモノたちにまつわる物語を綴っていただきます。
今回は、青木さんこよなく愛するジャエリーと、自身がデザインし、大人の女性たちから支持を集めているジュエリーブランドについて。(編集部)

ジュエリーで手に入れる“こなれ感”

いつでも身に着けているだけで安心出来たり、逆にしていないと忘れ物をしてきた気持ちになるジュエリーってありませんか?
そんな身体や生活の一部のように、自分と一体化したジュエリー。愛着が持てるものがあるって素敵なことです。
今回のモノ語りは愛着の持てるジュエリーについて。

あなたは毎日同じジュエリーを着ける派?それともその日の装いによって着け変える派?
人によって全然違いますよね、ジュエリー感って。憧れの狙ったジュエリーを手に入れて大切にそれを愛でるなんてひともいれば、手頃なジュエリーを気になった時にパッと買ってその時々の気分で楽しむひともいる。

かく言う私はほどよくミックス派です(あ、でも同じジュエリー派にやや近いかな)。毎日着けているものがベースにあって、そこにその日の気分のものを足しています。なので、たいてい飽きもせず同じメンツが揃う手廻り(笑)。

ジュエリーって、意外とその人を表すものだと思います。思考とかティストが出る。字はその人を表すなんて言うのに似ているかもしれません。シンプルなものを好むひとは思考もそうだし、ファンシーなものが好きなひとはそういう感じ。
ほぼ同じジュエリーを着けるコトを好むひとは安定思考、一途、こだわりがある、もしかしたらズボラ(笑)。毎日変える派は、進歩的、バランス感度が高い、許容範囲が広い、もしかすると飽き性(笑)。面白いことに、選ぶ服よりもその人の本質が出そうな気がします。

ジュエリーにしろアクセサリーにしろ、そのものだけを見ると素敵だけれど、着けると今ひとつ・・・なんていうものもあります。ジュエリーは見て愛でるだけではなく(高額な宝飾品は別かもしれないけどね)、身に着けた時に邪魔せずでもお洒落を盛り立ててくれなきゃ良いジュエリーとは言えません(あくまで持論デスよ)。

私がベース(デイリー)にしたいなと思うジュエリーはどんなテイストの装いにも合う、シンプルでかつそれなりの存在感のあるデザイン。巷では繊細な華奢なもの、可愛らしいものが多くそれも良いのですが、凛として大人なテイストが意外とないのが実情。素敵と思える素敵なお値段(ここがネック!)のものなら、そういうのも見つけやすいのかもしれませんけどねぇ。

仕事柄いろいろな格好をするので、オールマイティでフレキシブルな対応力があるジュエリーが好きです。これが、なかなか見つけられずにいました。
ということで、自分で作ってしまいました。“シンプルで存在感があり、毎日着けたい”ジュエリー。出来ました。決して宣伝ではありません、事実です(笑)。

《allan》 というブランド名。ちょっとこの意味にも触れると“無くては生きていけないものの頭文字”からなっています。a( air=空気) l(light=光)l(love=愛) a (aqua=水)n (nutrition=栄養)。着けるひとの無くてはならない大切な一部になれたら良いなという思いを込めて。

適度なボリューム感があるので、ピリリと効きます。そこはかとない主張、でもしすぎない。そんな雰囲気のジュエリーです。
洋服でサイズ感が大切なようにサイズ感にはとくにこだわっています。リングは指に美しく添うように曲線を大切に、バングルは手首に綺麗にはまるよう、なんと3サイズ展開‼︎ 私自身がなかなか手首にピタリとくるサイズのものに出合えなかったし、聞くとそういう意見がとっても多かった。ので、異例のバングル3サイズ展開を取り入れました。バングルを格好良く付けこなしている人って素敵じゃないですか? 上手な重ね付けの人を見ると、おっと一目置きたくなります。そんなひとが増えたらいいなぁなんて思っています。

私の愛着ジュエリーは目下この《allan》。バングルなんぞは「ありそうでない度を越したシンプルさだね〜」と、よく言われますが、そこが愛着ポイントです(笑)。
(もしも興味を持って頂けたら、allan-tokyo.com をチェックして頂けたら嬉しいです。しかしながら未だサイト完成しておらず、全商品が見られるのは12月半ば前位になります、汗)

お洒落に見えるツボである“こなれ感”って、“馴染み感”とも言える。日々しっくりくる素敵なジュエリーに馴染んでいくと、このこなれ感が漂うようになります。馴染みジュエリーが、ひとつまたひとつ増えていくと、いつか素敵なこなれた重ね付けが完成します!

最初からジュエリー使いが上手じゃ無くても、自然と時間をかければそうなります。毎度違った雰囲気のものばかり求めていると、いつまで経っても完成しません。それには、テイストがブレないことと、長きにわたって愛着が持てるような秀逸なジュエリーを選ぶことが大切です。

※写真のジュエリーはすべてallanのものです。

allan(オールアン)
allan-tokyo.com

文/青木貴子
撮影/植一浩


青木貴子/スタイリスト
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青木貴子/スタイリスト
ファッション誌、広告などで幅広く活躍する人気スタイリスト。著書『センスは「ある」ものではなく「磨く」もの おしゃれ方程式』(PHP研究所)では、役立つおしゃれハウツーを指南。お気に入りレシピと器について綴った料理本『友だちを呼ぶ日のごはん、わたしのごはん』(扶桑社)も人気。
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