シングルのときこそ行うべき、将来のための本気の妊活メンテナンス!

将来のために本気の“妊活”を考えるなら、1年以内に婦人科を受診していない人は、婦人科へ行きましょう。生理周りの不調があったらなおのことですが、何の不調がなくても、年1回は婦人科を受診することが妊活メンテナンスになります。食事や運動、生活習慣は大事ですが、自分の子宮と卵巣を超音波画像で見ておくことはもっと大事。子宮内膜の厚さや卵巣の卵の様子などは、目で見ることができます。ほかにも、婦人科でチェックしておくべき項目をご紹介します。

不調がなくても定期的な婦人科検診を受けましょう

From Getty Image

婦人科のマイドクター(かかりつけ医)をもっていますか?
できれば婦人科のマイドクターをもっておきたいですが、まだいない人は、これから婦人科のマイドクターを探すためにも、婦人科検診を受けてみてください。

婦人科検診は、年1回、定期的に受けることが大事です。
30代は子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮頸がんなど、女性特有の病気が発生しやすい年代です。
病気の種類によっては、病気そのものの進行が早まったり、治療薬の影響で卵巣機能や子宮機能が低下したり、炎症や癒着が妊娠しづらい体内環境を作ってしまう可能性も考えられます。

受けておくべき婦人科検診はこれ!

From Getty Image

何も不調がなくても、年1回の婦人科検診はもはや常識です。
特に、経腟超音波検査は、子宮内膜の厚さ、卵巣の状態がわかるなど、情報量が多く、不妊原因となる病気やトラブルの早期発見につながります。
性経験がある人は、おりもの検査や性感染症検査も受けます。

受けたい検診項目は、こちらです。
子宮頸がん検診(細胞診)
経腟超音波検査  子宮、卵巣の形や大きさを超音波画像で見る。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫の有無などをチェック。
乳房視触診指導  乳房の自己チェック法の指導。必要な場合は乳がん検診施設を紹介。
血液検査、血圧チェック  貧血の有無、栄養状態、肝機能、腎機能、コレステロール、血糖、甲状腺疾患、膠原病など。
尿検査  蛋白、糖、細菌の有無など。
おりもの検査  細菌、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナスなど。
性感染症検査  梅毒、B型・C型肝炎、エイズの血液検査。
CA125  採血による子宮内膜症の腫瘍マーカー検査。
体脂肪率  過度なダイエットによる急激な体重減少やストレス食いによる肥満は女性ホルモンの分泌に影響します。

低用量ピルが避妊以外でも妊活にいい理由は?

From Getty Image

将来の妊娠のためには、望まない妊娠や人工中絶を防ぐことが大事です。
世界的に避妊は、低用量ピルが主流です。ドイツでは若い世代の7割が低用量ピルを選択しています。

低用量ピルは、確実な避妊以外にも多くのメリットがあります。
メリットは、女性が主体的に妊娠するしないを決められる、生理を好きな日に移動できる、生理痛が軽くなる、経血量(生理時の出血量)が減る、ニキビがきれいに治るなどです。
妊娠したいときは、服用をやめるだけです。健康な若い女性なら、重篤な副作用は極めてまれです。

低用量ピルは、婦人科で処方してもらいます。低用量ピルは自由診療のため、クリニックによって価格は異なりますが、1シート(1か月分)約¥2,500~3,000です。

基礎体温の測定は自分でできる最大の妊活メンテです!

From Getty Image

生理周期は順調か、月経血に塊りはないか、生理痛はひどくないかなど、自分でチェックして基礎体温表に書き込んでおくことが大事。不安があれば、いつでも婦人科を受診しましょう。
基礎体温を測定すると、排卵の時期やPMSの時期、生理の時期など、女性ホルモンのリズムがわかります。
自分の体の状態を、女性ホルモンのリズムとともに知っておくことは、女性にとってメリットが高いです。
基礎体温を測定することは、大切な自分の体の情報を知るための、大事な最初の一歩になります。

将来妊娠・出産を望む女性だけでなく、女性なら誰にも大切なこと。不調を改善して、日ごろから卵巣、子宮のメンテナンスを心がけてください。
もちろん、規則正しい生活や食事、睡眠、定期的な運動や禁煙は、卵巣や子宮の健康に欠かせません。

文/増田美加


増田美加/女性医療ジャーナリスト
ナビゲーター
増田美加/女性医療ジャーナリスト
NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。本誌「30歳美容委員会・女性ホルモン整え塾」でもお馴染み。エビデンスに基づいた健康情報、予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書は『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人「みんなの漢方R」理事長、NPO法人「乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)」副理事、NPO法人「女性医療ネットワーク」理事、CNJ認定「乳がん体験者コーデイネーター」ほかを務める。
このナビゲーターの記事を見る