齋藤 薫の美脳格言「もう他人事じゃない。これからの美容のあり方とは?」

キレイになるためには外側からのケアだけではなく、気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。美容業界でも絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、独自の視点で「いい女」近づくためのヒントをお届けします。    

地球の美しさにまで心を砕けてこそ、人は美しい

ようやく今年、スーパーのレジ袋が有料になる。遅きに失したとの声もあるほど、ヨーロッパなどではとっくに有料。かつてレジ袋が問題になった時も、ブランドのエコバッグ欲しさに行列ができてしまうみたいに、環境問題にはいささかズレた反応を見せてきた日本人。一体なぜなのだろう? と考えた。  

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自戒を込めて言うならば、私たち日本人は美しさに対して近視眼的になりすぎだから。言ってみれば、鏡が近い。鏡との距離が近すぎるのは、毛穴の数までまつ毛の先まで気になる気質だからだろう。

逆に言うなら、美を引いてみるのが苦手、大きく俯瞰から見ることが苦手。だから悪く言えば美に対して独りよがりになりがちなのだ。自分の美しさにこだわりすぎるあまり、自然界の美に対して無関心になりがちだとも言える。地球への責任感がなさすぎるのだとも。美しさに強くこだわるなら、本来もっとグローバルな美意識を持つべきなのに。

今にわかに問われ始めたエシカル意識。そろそろ本気で、地球レベルの美しさを考え始めるタイミングなのかもしれない。とても単純に、外でゴミを捨てたら地球が汚れるし、例えば、化粧品を捨てる時も、中身を流しに流せば水質汚染につながる。化粧品に含まれたマイクロビーズが海に流され汚染物質を付着させてそれを魚が食べてしまうという不幸を想像できることこそ、私たちが今持つべき美意識なのだと思う。この世の美までを考えられてこそ、人は美しいのだという意識、それがこれからの美容である。

文/齋藤薫    

齋藤薫/美容ジャーナリスト
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齋藤薫/美容ジャーナリスト
雑誌編集者を経て美容ジャーナリストに。説得力のあるコメントには、美容業界だけでなくマスコミ業界全般にファンが多数。
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