日本人は“敏感肌”になりたがる! お肌を甘やかさないお手入れ方法とは?

美容に関する興味や疑問をとことん突き詰め、好奇心の赴くままに世界中で学びを重ねてきた美容家 小野砂織さん。美しい肌、髪、ボディライン(上の写真は本人です)をキープし続けていることがその証明。彼女のリアルな美論には、アラサー世代に役立つ“きれいになる”ためのヒントが盛りだくさん。月イチで小野砂織メソッドをお届けします!

自分の肌質をわかっていない人が多すぎる

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私は青山でエステティックサロンをはじめて16年経ちますが、日々お客様と接していて感じることのひとつが、皆さんが「私は敏感肌だ」と思っているということです。
肌がヒリヒリとする、いつもと違う化粧品を使うと赤みがでてしまう・・・私のお肌は、とてもデリケート!――そう思い込んでしまっている方がとても多いのです。エステティシャンがお肌のチェックをしても、そこまで敏感肌ではないのでは?と感じてしまうことが多々あります。

お肌は内臓の鏡です。内臓が弱っていたり、ストレスや疲れが溜まっていたり、寝不足だったりすると、それがお肌にてきめんに表れてくるのです。もう10代ではないのですから。
私のお肌は敏感肌!と思っている方は、もう一度お手入れ方法など見直してみましょう。お肌がヒリヒリしたり、乾燥したり敏感肌だと思ってしまう原因の多くにはふたつあります。それは、紫外線による肌トラブル。もうひとつはセラミド不足です。


紫外線による肌トラブルとは?

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まず、紫外線カットに関していえば、夏を過ぎてしまうと皆さん気を抜きがち。夏は日差しが強いのでお肌を守らねばという意識が高まりますし、CMも日焼け止めアイテムばかりなので、きちんと紫外線をカットしてくれて、お肌にいいものを!去年よりいいものを探そう!と気合いが入っているはずです。しかしこの季節になると、意外と日焼け止めを塗っていない方も多いのです。
節約のため?なのでしょうか? 日焼け止めをまた新たに買い足すぐらいなら、新しい秋冬物の服を買って、合コンや女子会にでも行きたいですよね。だけど。服よりお肌が大事なんです。紫外線をカットすることが一番大事です! なるべく紫外線吸収剤が入っていないもので、紫外線反射剤の入ったアイテムを使用してください。安価なものはだいたいが紫外線吸収剤と反射剤を混ぜて作っているものが多いので、選ぶときは店員さんに聞いてみましょう。

紫外線はシミ、シワ、乾燥、タルミなどの肌老化の一番の原因です。完全に防御することは難しいのですが、なるべくカットできるものを選んでください。そして、お休みの日でメイクをしないときでも、日焼け止めだけは塗るようにしましょう。室内で過ごしていても、窓を通して紫外線は入ってくるのです。朝に一度だけ塗って、あとは塗らない方も多いと思いますが、時間とともに紫外線カットの効果は薄れていくので、こまめに塗り直すことも忘れずに。
日焼け止めを塗ったら夜は必ず、クレンジングをしてお肌からしっかりと落とすことも大切です。


セラミド不足とは?

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肌がヒリヒリしたりで、トラブルかな?と感じるときは、セラミド不足が原因のときも多いのです。

セラミド不足になるとお肌のバリケードが壊れてトラブルを起こします。セラミドは肌の潤いを左右します。 クレンジングや洗顔のしすぎで、お肌に必要なものまで洗い流してしまったり、乱暴にタオルで拭き取ってしまったり。お肌を必要以上にいじめてしまっていることもあります。

化粧水をたっぷりつけているのに乾燥する場合は、角層内の水分が減少して潤いを保てなくなっている状態です。たくさん化粧水をつけても表面に蒸発を防ぐオイルやクリームをきちんとつけないと、お肌は潤いません。赤ちゃんのお肌はプルプルで柔らかいですよね。角層にたっぷりとセラミドがあるからなのです。セラミドは生まれたときから減少していきます。年齢を重ねるごとに、ハリや弾力がなくなり肌荒れをおこしたりする原因も、セラミド不足ということが考えられます。セラミド配合の化粧品を使用したりすることをオススメします。


自称“敏感肌”はやめましょう

日本人の女性は、敏感肌になりたがる傾向にあります。お肌が弱いというと、なんだかきめ細かく柔らかいイメージがありますが、たいていの日本人のお肌は普通肌なのです。自分で敏感肌だと思い込んでしまっている場合とお手入れ方法が間違っている場合が多いようです。化粧品を使用して火がついたようにヒリヒリしたり、熱を感じたりするようでしたら、本当にお肌に合わないと思いますので、その場合はすぐに洗い流してください。2、3日お肌の調子が悪くてトラブルを起こしていても、次の週には改善しているかと思います。

お肌がトラブルを起こしていると感じたときは、洗顔をして化粧水をつけてきちんと水分を蒸発させないように保湿をたっぷりする。このシンプルケアが大事です。

トラブルを起こしたから、直ぐに敏感肌用のお化粧品に変えるのはオススメできません。余計にお肌を甘やかすことになってしまいます。私たちのカラダには、自然治癒力というものがあります。自分の肌力でなるべくトラブルを改善することが大切です。すぐに薬を塗ったりせずに、ゆっくりとカラダを休めて、睡眠をたっぷりとり、カラダによいものを食べること。そうすれば、お肌は元気になり若々しいお肌が生まれてきます。
ぜひもう一度、自分のお肌やお手入れ方法をきちんチェックし直してくださいね。

文/小野砂織

小野砂織/美容家
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小野砂織/美容家
表参道の隠れ家サロンdiosaのオーナーエステティシャン。芸能界引退後、世界の高級スパ施術スクールにおいて研修を重ね、手技を中心とする独自のサロン技術を確立。出産による自身の激太りを改善するため、各国のスパを巡って研究し、いかに苦しまず、スッキリ魅せるかという「ボンキュッキュ美論」に到達する。24時間生放送のテレビ通販番組では、カリスマゲストとしても大人気。著書は『メリハリ美ボディマッサージ~よるブラで見た目-5kg』(徳間書店)ほか。
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