【産婦人科医監修】生理が1週間ズレるのは正常?

「学生時代に保健の授業で習ったけど、これってどうだっけ?」なんていう、生理の疑問。毎月経験しているのに、自己判断で異常や病気の前兆を見逃している人も多いようです。まだ数十年も付き合うことになるからこそ、もう一度生理について学ぶべく、産婦人科医・高橋怜奈先生にお話を伺いました。

Q そもそも、正常な生理とは?

A 1週間程度のズレは心配なし!

一般的に正常といわれている「周期、期間、経血量」の数値内(下記の表を参照)なら、特に問題なし。経血量に関しては、極端に少ないと「過少月経」、多いと「過多月経」の可能性が。とはいえ、経血量を測ること自体が難しいので、視覚や感覚で判断するしかありません。

過多月経の場合は比較的わかりやすく、血の塊がゴロゴロ出る、ナプキンを頻繁に替えないと経血が漏れる、昼なのに夜用ナプキンがマスト、タンポンをしても経血があふれるケースなどが該当。もし、正確な量を知りたかったら、月経カップを使う手も。

【正常な生理の目安】

人によっては加齢により、生理周期、経血量に変化があることも。平均期間が5日から1、2日でドバッと出てほとんど終わるようになったというケースもあり。

Q アラサーにとって生理は体に負担?

A 妊娠しない人には負担が大きい!

妊娠・出産の機会が多いと、生涯の生理回数が少なくなります。でも、現代女性は妊娠・出産をしない人も多め。つまり、毎月生理が来る生活をあと30年前後は続けることになります。

子宮内膜症は生理の回数が多いことが発症のリスクになるといわれているうえ、そもそも、現代女性は子宮内膜症が発症しやすく、増悪(ぞうあく)の可能性もアップ。さらに卵巣がんにつながる可能性もあります。

妊娠をすぐに望まないなら、生理の回数を少なくしたり、軽くしたりするピルなどの検討を。リスクがあり、ピルを飲めない人はほかの方法もあるので、婦人科で相談しましょう。

Q 気を付けるべき、生理のトラブルは?


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A 周期・期間・経血量関連に注意!

​生理は個人差が大きいので、過剰に敏感になる必要はありません。

ただし、周期が安定しているアラサー世代なのに、明らかな異変が起きたら、婦人科に相談を。トラブル(月経異常)は周期、期間、経血量に関係するものが一般的。よくあるトラブルは下記を参考に。
そのほかは生理が8日以上続く「過長月経」、2日以内で終わる「過短月経」なども。生理痛(月経困難症)も生理トラブルのひとつです。

【主なトラブルと症状】

続発性無月経
これまであった生理が3ヵ月以上来なくなったら、可能性あり。ダイエットやストレス、更年期のホルモンバランスの乱れなどが原因。

頻発月経
生理頻度が多く、生理周期が24日以内の場合はこれ。思春期、更年期に起きやすく、一時的なものなら、治療の必要はなし。

希発月経
生理の頻度が少なく、生理周期が39日以上経っても、次の生理が始まらないケース。主な原因は、ホルモンバランスの乱れ。

過少月経
経血量が20ml以下で、ナプキンの必要がないことも。期間も1~3日で終わってしまい、無排卵や黄体機能不全などの可能性が。

過多月経
経血量が140ml以上で、昼に夜用ナプキンを頻繁に替える必要がある、期間も7日以上なのが特徴。子宮内膜症などの前兆のことも。

過敏になる必要はないけれど、知識として頭に入れておきたい生理のこと。いつか子どもを産みたいと考えている人はなおのこと。今のうちからチェックとケアをしておきましょう。

監修/産婦人科医・高橋怜奈先生
東邦大学医療センター大橋病院・婦人科在籍。2016年6月にボクシングのプロテストに合格し、世界初の女医ボクサーに。女性医師が数多く所属する「女医+(じょいぷらす)」の一員として、健康の啓蒙活動なども行う。

イラスト/上坂じゅりこ

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