「若返りの香水」って何? 美しい人が持ち歩く㊙お守りアイテム

「ピチカート・ファイブ」3代目ヴァーカリストの野宮真貴さん。50代を迎えても若々しいそのお姿は、女性として憧れの存在です。 そんな野宮さんがお守りアイテムとして持ち歩くのが、「若返りの香水」なんだそう。 魔法の道具のようなスペシャルなアイテムを想像してしてしまいますが、なんと手作りできてしまうもの。レシピと共に、早速気になる内容をお伝えします。 (文章は「赤い口紅があればいい」より抜粋して転載)

若返りの香水とは?

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1370年頃、王に先立たれた72歳のハンガリー王妃エリザベートは、リウマチを患いながら寂しい日々を過ごしていました。そんな時、エリザベートは若いポーランド国王の肖像画を見て一目惚れ!
 美しさを取り戻したい! そう思ったエリザベートは遠い森に住む隠者に相談に出かけます。ひとり、森の中を分け入っていくと、みすぼらしい身なりの男に出会います。エリザベートはその男に優しく声をかけ、マントと食べ物を与えたのでした。実は森の賢者だったその男が、お礼に「若返りの香水(化粧水)」の処方(レシピ)をエリザベートに与えます。そのレシピ通りにつくって試してみると、エリザベートはみるみる美しく若返り、リウマチも治って、ポーランド国王から求婚されたというエピソードが残されています。
 処方の残っている香水としては最も古いものと言われ、フィレンツェの修道尼マリア・クレメンティネが伝えたとされています。ローズマリーの香りがベースとなっていて、ハンガリー王妃にちなんで「ハンガリーウォーター」と呼ばれています。
(以上、参考書籍:フレグランスジャーナル社刊『ローズマリー油』ジュリア・ローレス著 熊谷千津訳)

化粧水や入浴剤にも

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私がフィトテラピー(植物療法)の勉強をしていて、いちばんロマンチックでワクワクしたのは、この〝若返りの香水(ハンガリーウォーター)〟のエピソードです。

 ローズマリーの花言葉は「あなたを蘇らせる」。私の好きなエッセンシャルオイルのひとつです。
 また、ローズマリーはキッチンハーブとしてみなさんにも馴染み深いと思います。にんにくと鷹の爪と一緒にオリーブ・オイルやワインビネガーに漬け込んだり、肉料理に使うことが多いのは消化促進作用があるからです。
 フィトテラピーの実習の授業では、実際にレシピ通りに調合して〝若返りの香水〟をつくりました。
 香水としてだけではなく、希釈して化粧水として使ったり、お風呂に入れて入浴剤として使ったりすることもできます。
 この香水は何年でも保存可能と言われ、10年くらいたったものもヴィンテージとして楽しむことができます。
 私は、この〝若返りの香水〟を、小さな香水瓶がついたお気に入りのネックレスに入れて持ち歩いています。お守りのように身につけたり、時々香りを嗅いでリフレッシュすると、本当に若返った気分になります。どうぞ、みなさんもお試しください。

早速、作ってみましょう

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ハンガリーウォーターのレシピ
・ローズマリー油…………3滴
・レモン油…………………4滴
・スィートオレンジ油……4滴
・ローズウォーター………1ml
・無水エタノール……………4ml

つくり方
1 無水エタノールをビーカーに測りとる
2 ローズマリー油、レモン油、スィートオレンジ油を加えてかき混ぜる
3 ローズウォーターを加える
4 よく混ぜて、保存容器に入れ、さらに振り混ぜる。初めのうちは2日おきにシェイクする。その後は週に一度程度よくシェイクしながら2ヶ月間熟成させる
※レモン油は柑橘系で光毒性があるので、紫外線に当たるとシミになる場合があるので注意してください。


野宮真貴
ナビゲーター
野宮真貴
シンガー・フィトテラピスト(植物療法士)。1981年『ピンクの心』でデビュー。「ピチカート・ファイヴ」3 代目ヴォーカリストとして、90 年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。 その後も独創的な存在感と歌声で、音楽、アート、ファッションなど多岐に亘って活動。2010 年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。 2017年10月にはアルバム「野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。」を発売。また『赤い口紅があればいい』『おしゃれはほどほどでいい』など著書も多数。
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