アラサー世代の子宮がんが急増中! がんにならない予防と対策をお伝えします

子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。このふたつは、原因も性質も、できる場所も、まったく異なるがんです。今、アラサー世代に非常に増えているのは、子宮頸がんです。がんというと、年配の人の病気のように思うかもしれませんが、子宮頸がんは、違います。どの年代よりも、20代、30代に多いのです。この子宮頸がんは、「検診+ワクチン接種」で99%、予防できることを知っていますか? 子宮頸がんとは、どんながんか? どうすれば予防できて、子宮を失わずに済むのか? …をまとめました。

子宮の入り口にできるのが子宮頸がん、子宮の奥の内膜にできるのが子宮体がん

子宮頸がんは、子宮の入り口である頸部の上皮(表面の細胞)に発生します。
一方、子宮体がんは、子宮の奥にあたる体部の内膜に発生。内膜は、生理のときに剥がれて月経血と一緒に排出されてしまうので、閉経前の女性では子宮体がんの発生は多くありません。子宮体がんのリスクが高まるのは、閉経以降です。

子宮頸がんは、20代から30代が最も多くかかるがんです。20代、30代は乳がんより、子宮頸がん(上皮内がんを含む)のほうがずっと多いのです。
毎年約1万人の女性が新たに発症し、年間約2700人もの女性が亡くなっています。

子宮頸がんの初期は、自覚症状がほとんどないため、症状が現れたときには、すでにがんが進行していることが多く、子宮や卵巣の摘出手術が必要となってしまします。
早期に発見できれば、子宮を失わない治療ができますが、将来、流産率が高まるという報告もあります。

子宮頸がんにならないように、予防したいものです。

参考資料/国立がん研究センター がん情報サービス 
http://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/index.html より

ではどうやって、子宮頸がんを予防すればいいの?

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子宮頸がんは、「検診+ワクチン」を組み合わせることで、99%予防できることを知っていますか?

子宮頸がんの検診は、「子宮がん検診」と言われているもので、20歳以上の女性は、2年に1回の頻度で子宮頸がん検診を受けることが国からも薦められています。

子宮頸部の細胞を採取して、細胞に何らかの異常がないかを検査する「子宮頸部細胞診」が行われています。
検診を受けられる場所などは婦人科でも受けられますし、自治体検診でも行われていますので、詳細については、住んでいる市区町村に問い合わせるとわかります。

子宮頸がんは検診を受けることで、がんになる前の段階“前がん病変”で発見することができます。これも大切な予防のひとつです。

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルスの感染です

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子宮頸がんの予防ワクチンは、2010年から日本でも接種可能になりました。がんが予防できるなんて医学的にも画期的なことです。
世界中100か国以上の女性たちは、検診とワクチンで子宮頸がん予防を行っています。

子宮頸がんのおもな原因は、性交渉によるヒトパピローマウィルス(HPV)の感染です。
このHPVは、性交渉のある女性の80%以上が50歳までに一度は感染を経験すると言われているほどありふれたウイルスです。
ですから性交渉があれば、何歳でも感染する可能性はあります。

感染しても、多くの場合は、症状のないうちにHPVが排除されますが、排除されないで感染が続くと、数年から十数年かけて、前がん病変(がんに移行する前段階の病変)を経て子宮頸がんを発症します。

子宮頸がん予防ワクチンは摂取できるの?

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子宮頸がん予防ワクチンは現在、世界100か国以上で認可され、60か国以上でワクチンプログラムに組み入れられ公費接種がいまも行われています。

日本では2013年から小6~高1の女子を対象に定期予防接種を開始しました。しかし、接種後、慢性疼痛、運動障害などの副反応が報道され、厚労省が積極的な接種勧奨を一時中止する事態になりました。副反応とワクチンの中身との関連性はないと言われています。

WHOは「日本は予防可能であるヒトパピローマウイルス(HPV)関連がんの危険に晒されたままになっている」と日本を名指しで非難しています。日本の産婦人科学会、医会の専門家も、国に早期に子宮頸がん予防ワクチン接種の再開を求めていますが、まだ再開の目途が立っていません。子宮頸がん予防ワクチンの接種推奨を停止しているのは、先進国で日本だけです。

子宮頸がんを予防できるワクチンは、20代以上の大人の女性も接種するメリットがあります。ただし、ワクチンだけでなく、子宮頸がん検診も行なうことが必須です。
子宮頸がん予防ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によってがんを早期に発見することで、子宮頸がんで死亡する人を大幅に減らすことができます。

厚生労働省 子宮頸がん予防ワクチンQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_shikyukeigan_vaccine.html

文/増田美加


増田美加/女性医療ジャーナリスト
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増田美加/女性医療ジャーナリスト
NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。本誌「30歳美容委員会・女性ホルモン整え塾」でもお馴染み。エビデンスに基づいた健康情報、予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書は『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人「みんなの漢方R」理事長、NPO法人「乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)」副理事、NPO法人「女性医療ネットワーク」理事、CNJ認定「乳がん体験者コーデイネーター」ほかを務める。
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