生理だから頭痛・・・は思い込み? 実は片頭痛の可能性があります!

10代~40代の女性で「生理痛がある」人は、約80%もいると言われています。生理痛に困っている女性がいかに多いかがわかりますね。ところが生理痛と思っていた痛みが、実は「片頭痛」かもしれない…という実態が見えてきました。もし片頭痛なら、頭痛専門医の治療を受けることで、治らないと思っていた痛みが改善できる可能性が高いのです。

本当は片頭痛なのに生理痛と誤解している!?

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毎月、生理痛に苦しんでいませんか? そして、その生理痛は特に頭痛がひどくありませんか?

私の周りでも「生理痛用の鎮痛剤を飲んだのですが、あまりよくならない・・・。仕事を休むことが多くて困っています。生理痛だから仕方がないのかなぁとあきらめているんです・・・」という相談がよくあります。

頭痛専門医は、生理痛と頭痛の関係を「本当は片頭痛なのに、生理痛と誤解している女性は意外と多い」と言います。

20代~40代の女性で、生理のときに頭痛があると答えた人のうち、半数以上の女性が「片頭痛」の診断基準を満たしていたという結果があります。そして、そのうちの80%以上の女性が生理時の体調変化に、市販の鎮痛剤で対処していると答えています。

頭痛は女性に多い症状で、男性の3.6倍にもなります!

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頭痛には種類がありますが、特につらくて私たち女性の負担になっているのが「片頭痛」です。

片頭痛が女性に多い理由のひとつは、女性ホルモンのエストロゲンの影響です。
生理中や生理前に頭痛が起こりやすいのは、生理前にエストロゲンが急激に減少することが、脳や脳内物質、血管にさまざまな影響を及ぼしているからと考えられています。

生理痛やPMS(月経前症候群)の痛みと思って、鎮痛剤を飲んでいるけれど、よくならない人は、診察してみたら実は片頭痛だったというケースが少なくないといわれています。毎月、生理前や生理中に頭痛があってつらい人は、頭痛外来を受診することをおすすめします。

月10日以上、市販の鎮痛剤を飲んでいる人は要注意です

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市販の鎮痛剤 (頭痛薬や生理痛薬)でしのいでいる人も多いのですが、要注意です。ひと月に10日以上、あるいは週に2日以上、市販薬を飲んでいる人は“薬物乱用頭痛”の可能性があります。

これは危険な状態です。かえって頭痛を悪化させ、治りにくくしている可能性があります。ぜひ、頭痛専門医が診療している頭痛外来を受診してください。片頭痛治療薬や予防薬もあって、これまであきらめていた頭痛(生理時の頭痛も含めて)の多くを治すことができるようになっています。

●「日本頭痛学会」のホームページに、全国の頭痛専門医リストがあります。
参考にしてみてください。
http://www.jhsnet.org/ippan_senmoni_ichiran.html

文/増田美加

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増田美加/女性医療ジャーナリスト
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増田美加/女性医療ジャーナリスト
NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。本誌「30歳美容委員会・女性ホルモン整え塾」でもお馴染み。エビデンスに基づいた健康情報、予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書は『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人「みんなの漢方R」理事長、NPO法人「乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)」副理事、NPO法人「女性医療ネットワーク」理事、CNJ認定「乳がん体験者コーデイネーター」ほかを務める。
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