生理前特有の吹き出物&むくみ対策。薬と化粧品選びにはコツがあります!

PMS(月経前症候群)は、治療して治すことができるのを知っていますか? 「でも、この程度で病院に行っていいの?」と躊躇するのも確か。そこで、どの程度の症状なら、婦人科で治療したほうがいいのか…、セルフケアでなんとかできるか…の見極めのコツを紹介します。特に、気になる人が多い生理前の吹き出物やむくみの対処法もお知らせします。

PMSを医師に相談する目安はコレ!

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生理前の5日間で、次のような症状があるかどうかをチェックしてみましょう。下記にあてはまったら、婦人科を受診して相談しましょう。治療して治したほうがいいPMSの可能性が高いです。

☑ 過去3か月以上連続して生理前5日間に、下記の体と心の症状のうち、少なくともひとつ以上の症状がある。

【体の症状】
□乳房の痛み
□おなかの張り、腰痛
□頭痛
□手足のむくみ

【心の症状】
□抑うつ気分
□怒りっぽくなる
□イライラ
□不安
□混乱
□引きこもり

☑ その症状は、生理開始後から4日以内に症状が改善し、13日目まで再発しない。
☑ 薬やアルコールによる症状ではない。
☑ これらの症状は、仕事や生活に支障をきたす。

いかがでしょうか? 
上の4つの☑にすべて当てはまったら、婦人科を受診して相談したほうがいいPMSの可能性が高いです。

肌トラブルやむくみにもピルは効果的です

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生理前のニキビ、吹き出物、肌荒れに、ピルは効果的です。
ピルは、排卵を抑えて、ホルモンバランスを一定にすることで、肌の皮脂分泌や水分量のバランスを整えるのに役立ちます。

また、女性ホルモンのプロゲステロンには、水を溜め込む性質があります。PMSの時期は、プロゲステロンの分泌量が増えるため、脳内物質(GABA) や水分代謝が影響を受け、むくんだり、体調が不安定になったりするといわれています。体重増加も水分の溜め込みによって起こりやすくなります。

ピルは、医師から処方してもらいます。ピルには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンが含まれていて、OC(避妊用低用量ピル)とLEP(フリウェル、ルナベル、ヤーズ)があります。
いずれも排卵を抑えるとともに、子宮内膜が厚くならないようにして、痛みの原因となるプロスタグランジンという物質の産生を抑えます。
その影響で、生理痛や生理周期によって起こるさまざまな症状が改善され、排卵を止めるので、PMS症状も改善します。

OC(避妊用低用量ピル)とLEP(フリウェル、ルナベル、ヤーズ)の選び方としては、避妊も兼ねたい人はOCがおすすめです。OCの種類はたくさんあるので、医師と相談して選んでください。1か月分1シート約2,000円~3,000円(診療費別)程度です。

月経困難症(つらい生理痛)がある人は、LEPがおすすめです。LEPは、月経困難症の保険適用薬です。生理痛がつらい人はこちらを選んでもいいでしょう。健康保険3割負担で2,400~2,500円(診療費別)ほど。個人差があるため、OCも含めて1~2週間試して、変えてみてもいいかもしれません。

漢方薬もニキビ、肌荒れ、むくみに効果があります!

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また、PMSの症状改善に有効な漢方薬は多数あります。PMS全般を改善する薬から、PMSのむくみ、ニキビ、頭痛、腹痛など、それぞれの症状に効く薬も。
体質によって、同じ症状でも漢方薬は変わります。自分に合ったものを選ぶことが大切なので、医師の診察を受けるのがベストです。婦人科医は、漢方薬をよく処方していますし、医師処方なら健康保険が使えます。

「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」 
ニキビに多く使われている医師処方の漢方薬。健康保険が使えます。比較的体力がある人の赤みや炎症が強く、脂性肌のニキビに。顔面の湿疹にも使われます。

「桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)」 
生理前に下腹部痛や肩こり、頭重、めまいがあるタイプの、生理前と生理時のニキビ、吹き出物、肌荒れ、手足の荒れや生理不順に。

セルフケアでは、保水力のある敏感肌用化粧品を選んで

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PMSの時期は、肌のターンオーバーが乱れて、角質層のバリア機能も低下します。この時期は、敏感肌用のやさしい化粧品を使いましょう。
特に、吹き出物や肌荒れが気になる人は、バリア機能が低下しているので、保水力の高めのものを選ぶことが大事です。また、洗顔料も敏感肌用のやさしいものを使いましょう。

睡眠を十分とって、ストレスケアをすることも有効です。
ローズの香りは、ストレスの軽減、バリア機能改善に効果があります。ローズの精油をハンカチに沁み込ませて持ち歩くのもいいでしょう。

洗面器でフェイシャルスチームをするのもおすすめ。熱いお湯を入れた洗面器に精油を1滴たらします。蒸気を逃がさないように頭からバスタオルをかぶって洗面器を覆い、目を閉じてゆっくり深呼吸。蒸気が顔の血行と代謝を促し、香りでリラックス効果が得られます。

文/増田美加

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増田美加/女性医療ジャーナリスト
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増田美加/女性医療ジャーナリスト
NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員。本誌「30歳美容委員会・女性ホルモン整え塾」でもお馴染み。エビデンスに基づいた健康情報、予防医療の視点から女性のヘルスケア、エイジングケアの執筆、講演を行う。乳がんサバイバーでもあり、さまざまながん啓発活動を展開。著書は『女性ホルモンパワー』(だいわ文庫)ほか多数。NPO法人「みんなの漢方R」理事長、NPO法人「乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)」副理事、NPO法人「女性医療ネットワーク」理事、CNJ認定「乳がん体験者コーデイネーター」ほかを務める。
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